開発者講演録 by Douglas Leber
1. 中国、日本の鍼灸を学ぶ 6. 皮膚も臓器という考え 11. 科学者が戸惑う希釈
2. フォル博士の経絡研究 7. インディケータードロップ 12. 身近なビデオ録画を例に
3. ツボと臓器の深い関係 8. 治療中の偶然の発見 13. 物質の情報とホメオパシー
4. 指一本に二本の経絡が 9. サミュエル・ハーネマン 14. 情報時代への転換期
5. 新しい経絡「ベッセル」 10. 自分がモルモットになる 15. EAVをコンピュータ化
 
1. 中国、日本の鍼灸を学ぶ

本日はここにお招きいただき、非常にうれしく思つております。日本に来たのはこれが初めてですが、とても楽しんでおります。

私は、高校生のときに日本人から柔道を習い、黒帯の五段をとりました。その先生から少し日本語を教わりまして、練習するときには、「一、二、三、四・・・」と日本語で数えていました。その後、中国あるいは日本の鍼灸など多くの種類の鍼灸治療を学びましたが、私の先生の一人は、日本で鍼灸師の資格をとった最初の西洋人で、カナダ人でした。中国の鍼灸治療に加えて、その先生から日本の鍼灸治療についても学びました。

これから、昔からの鍼灸治療をはじめ、現代の非常に新しい治療法のことについてお話ししようと思います。なぜなら、この鍼灸の考え方というものが、アキュプロ・システムにとって非常に重要なものだからです。

鍼灸は中国では5,000年の歴史を持つており、日本でも1,000年以上の歴史を持っいます。ヨーロッパでは、鍼灸医療の知識が入ってから200年ぐらいたつと思います。1950年の初期に、ドイツにおいて鍼灸医療に関する記念すべき新しい発見がありました。1950年代というのは、医療にとってたいへん有意義な年でして、日本でも、ヨーロッパでも、鍼灸の電気的な病理学が行われた初めての年でした。日本では、良導絡という皮膚の電気的な測定方法が開発されましたが、一方で1953年にドイツのフォル博士という方が、非常に細かいところまで研究をしました。

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2. フォル博士の経絡研究

当時、ツボというものは科学的にはまだ証明されてはいませんでしたが、ドクター・フォルは、最初にどのようにしたらツボを見つけることができるかということを研究しました。ドクター・フォルは、3マイクロアンペアという電流が体の中で普通に流れているものであるということを発見しました。そして、彼は3マイクロアンペアよりも少しだけ高いもの、低いものをさがし当てるような装置をつくりました。

この機械は、1.25ボルトで6〜12マイクロアンペアというものを出す機械です。これは感じることもできないくらいの非常に小さなものですが、それはツボの電気的な計測が出来るに足るものです。ツボを研究するには二通りの方法があります。プローブというものを使うのですが、この電極にプラスを使う方法、そしてマイナスの電極を使う方法があります。つまり、電流を ツボに入れていくやり方とツボから電気を吸い取る方法があるわけです。日本で開発された方法は電流をツボに入れていく やり方です。ドクター・フォルが開発したものは、電子をプローブで吸い取る方法のもので す。もし電流をツボに入れて計測しようとすると、その電流によりツボを治療する効果を与えてしまいます。そして、二回目にもう一度計測しようとすると、その前に治療効果が与えられているので、計測結果が良くなってしまいます。したがって、再現性のある計測を何回もできるようにするためには、電子を吸い取るという方法でないといけないわけです。

ドクター・フォルは、1953年に、365ヶ所のツボがどことどこにあるということを電気的に示しました。そのうちの80%は伝統的な鍼灸治療にもあるものでした。 そしてツボのあるところは、ツボの周りよりも抵抗が低いということかわかったのです。

ドクター・フォルが1989年に亡くなる前に、直接、ドクター・フォルの治療を観察する機会が何度もありました。波は、1989年、ちょうど80歳の誕生日を迎える少し前に亡くなりましたが、それ以前に彼は自分の膀胱に伝統的な西洋医学では治らない異常があることを発見していました。しかし、その異常をどのように処置したらよいかということを自分自身で知つていたので、本当ならもっと早く亡くなっていたかもしれないところを、自分で開発した治療方法により80歳近くまで長く生きることができたのです。

彼は、治療をするために、最初、電気をツボに流しました。そして、体のバランスがよく保たれている時の抵抗値が9万5千オームであるということを発見したのです。そして、計測器に0から100まで目盛りをつけ、体の具合いかよくなるところを50として、それが9万5千オームになるように設定しました。今、私たちが使つている機械でも50か完全な健康バランスを示す値です。

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3. ツボと臓器の深い関係

ドクター・フォルは西洋医学と東洋医学の両方を勉強した人で、彼はある特定のツボと解剖学的な臓器とに深い関係があるということを突きとめたいと考えました。

レントゲン撮影などによりある臓器が悪いとわかっている患者を使い、その臓器に関する経絡のいろいろなツボを側定し、特定のツボとこの臓器に非常に深い関係があることを突きとめました。

これは指の図(図1)ですが、まず人差指を見てみましょう。伝統的な経絡では、大腸の経絡があるところで、伝統的な鍼灸の治療のツボが四つあります。ドクター・フォルは、そのツボの上一番目がS状結陽のツボであることを発見しました。二番目のツボは下行結陽に関係していることを発見しました。三番目は左方結陽に関連しています。それから、横行結陽と人差指のツボの四番目が非常に強い関係があることを発見しました。

手指
LY: リンパ・ベッセル
LI: 大腸経
CI: 心包経
OR: 細胞代謝ベッセル
HT: 心経
LU: 肺経
NV: 神経ベッセル
AL: アレルギー・ベッセル
TW: 三焦経
SI: 小腸経
足指
SP: 脾経
AR: 関節ベッセル
FI: 繊維組織ベッセル
FA: 脂肪代謝ベッセル
KI: 腎経
LV: 肝経
ST: 胃経
SK: 皮膚ベッセル
GB: 胆経
BL: 膀胱経

この例でおわかりになると思いますが、指のツボで脳から一番離れているところにあるツボが、腸の脳から最も遠いところとつながっていて、脳に近いほうの指のツボが腸の脳に近い部分につながっている、という関係があります。

さらに、ドクター・フォルは盲腸につながっているツボも発見しました。盲腸に関連したツボは伝統的な経絡にはありませんでしたが、大腸のツボの4番と5番の間に新しく発見されました。ヨーロッパでは、ツボに名前を使うかわりに番号をつけるシステムをとっています。盲陽につながっているツボには4aという番号が付けられました。

このように、それぞれの臓器は直接つながっているツボを持つているのです。ですから、新しいツボは、西洋医学と東洋医学が結合されたものと言つてもいいと思います。東洋医学では機能と気というものを扱っていますが、西洋医学では解剖学的なものとか構造的なものを扱っています。ドクター・フォルが発見したものは、その二つを融合したものと言つてもよいでしょう。そして、すべての経格及びそれに属するツボが、解剖学的に示される臓器とそれぞれ関係を持つています。

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4. 指一本に二本の経絡が

伝統的な鍼灸には12本の経絡があります。6本は手にあり、残りの6本は足にあります。伝統的な経絡では、親指には肺経があり、人差指には大腸経、中指には心包、薬指には三焦の経絡があります。このように指1本に経絡1本がありますが、小指には心経と小腸経の二つの経絡かあります。ドクター・フォルは、小指に二つの経絡があるのであれば、ほかの指にも二つ経絡があるのではないかと考えました。そして、大腸の経絡のある人さし指の反対側にも特定できる経絡を発見し、中指と薬指にも新しい経絡を発見しました。親指にももう1本の経絡を発見しました。このようにさらに四つの経絡を発見しました。EAVではドクター・フォルの発見した新しい経絡を「ベッセル」とよんでいます。足も同じことです。伝統的な鍼灸では足の親指に二つの経絡があり、一つは脾臓/膵臓、一つは肝臓です。人差し指には胃経があります。薬指は胆系。小指は腎経と膀胱経ということになっています。伝統的な鍼灸では、足の中指には経絡は何もありません。しかし、ドクター・フォルは、そこにも皮膚と結合組織につながっているベッセルがあることを発見しました。このように、足のほうでも伝統的な鍼灸では知られていなかった新しい四つのベッセルが発見されました。
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5. 新しい経絡「ベッセル」

三焦という経絡があります。この三焦というのは体のどこにあるでしょうか。ドクター・フォルは三焦は代謝の度合いをあらわし、内分泌系に関係があることを発見しました。内分泌系の「腺」は体中にあります。インシュリンが分泌される膵臓、首の甲状腺、胸にある胸腺、生殖腺等です。脳の中には下垂体と松果体があります。

次に心包という経絡がありますが、これは一つの臓器を示すものではないということをドクター・フォルは発見しました。心包は心臓と血管に関係しています。すなわち、心包は循環器系の経絡です。

「リンパ」の経絡もドクター・フォルにより見つけられましたが、彼が新しく発見した経格や伝統的な経絡の体との関係を見てみると、一箇所の臓器ということではなく、体中に広がったものに関係しています。次は神経のベッセルです。頭から脊髄、そしてずっと下のほうまで延びて、自律神経から末梢神経へと体中に延びています。神経はすべての器官にいきわたり、臓器の動きを調整する信号を送つています。それが今示した神経のベッセルで測定するものです。

神経というものは、100〜150年前までは全然理解されないものでしたが、人間が発明した電線が、神経とか体の気の流れというものを理解するのに役立つています。

電線を切れば電気が切れて、テレビも見られませんし、電気を使つたものすべてが消えてしまいます。電線や電気というものが家庭に入つてきて、そういったものを我々は理解できるようになりました。ところで、すべての12本の経格は1日24時間のうち、2時間ずつアクティブになっていきます。伝統的な鍼灸では肺経が活発な時間は午前3時から5時まで。 その間が、一番呼吸がとまって死ぬ人が多い時間です。

5時から7時までは大腸の時間で、このあいだにトイレに行つて、お腹の中を空にして、朝食を食べる準備をします。そして、その後に胃経がきて、7時から9時までは朝食を食べるようになります。

ですから、1日のうちのある特定の時間に症状が出てきた場合は、それがそれぞれの臓器に関係しているということを知るのに役立ちます。

9時から11時までは脾経の時間帯で、脾経の経絡は足の親指にあります。脾臓は免疫システムの一部です。

食物は胃に入つて消化が始まります。すべての経絡は対になっていて、胃は脾臓のパートナーになっています。食物は胃を経過して小腸に行きますが、小腸へ食べものを送り出すところに膵臓と胆嚢かあります。十二指腸のところの膵臓は酵素を持つていて、この酵素が、胃が行う消化をそこで終わらせます。食物を各成分に分解し、体はそれを吸い取つて新しいものを作り出すことになるわけです。西洋医学で知られているこの機能は、東洋医学の脾経の経絡に非常によく似ています。それで、右足の親指のところの脾経の経絡というものが膵臓を測るツボだということがわかりました。左足の親指のところでは脾臓を計測します。

これが西洋医学と東洋の銭灸医学を合わせたものです。 東洋医学の考え方も西洋医学に非常に合つているのですが、違う角度から見たものと言えます。

ドクター・フォルによる新しい発見を、これから紹介します。EAVでは、伝統的東洋医学の「経格」のほかに新しく発見されたものを「べツセル」と呼んでいます。そして新しく発見されたべツセルは二時間ごとの「時間」には関連していないので、経絡ではなくべツセル、つまり管という言い方をしています。伝統的な鍼灸には督脈、任脈というものかあります。その経絡では、手と足にはツボがありません。督脈は尾骨と肛門の中間のところから始まって、背中のほうに上っていき、ちょうど前歯の歯茎のところで終わります。

任脈は、肛門と陰嚢の間あるいは肛門と陰唇の間から始まって体の前のほうを通つて、下唇の下側で終わります。

中指に新しく発見されたアレルギーのべツセルは、アレルギーと血管の変性に関係しています。動脈硬化があると、心臓の病気の原因となります。アレルギーのべツセルのツボによってそれを発見することができます。

また、アレルゲン、例えば、食物とかダニとか羽等、すべてのアレルゲンをこのべツセルによって特定することかできます。

もう一つ、今まで話さなかったベッセルに細胞代謝のべツセルがあります。これは実質細胞、上皮細胞、そういった細胞を計測します。われわれの体の中には、ある機能をつかさどる細胞があります。例えば、肺の細胞は、酸素と二酸化炭素を交換するという働きを持っています。腎臓では、小便をつくるフィルターの働きをする細胞があります。このような実質的な臓器の働きをする細胞を実質細胞と呼んでいます。

今、話した腎臓等は中が詰まっている器官ですが、胃や陽のように中が空になっている臓器かあります。その細胞が上皮細胞です。これらの臓器の機能の障害は、このドクター・フォルにより発見された細胞代謝というべツセルで計測することができます。

もしガンだとすると、このべツセルに異常な数値が出ます。腎臓の中に脂肪のついた部分があるとします。脂肪自体はガンにはなりませんか、実質的な臓器の働きをする実質細胞に異常が起こると、それがガンに発達していきます。

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6. 皮膚も臓器という考え

もう一つ重要なべツセルとして皮膚のべツセルがあります。ドクター・フォルは「皮膚も臓器」という考え方をしていますが、ふつう私たちは皮膚というものを体全部に持つているので、「これが臓器である」という考え方をしません。しかし、皮膚というものは「三番目の腎臓」だと言われています。もし腎臓か正しく働かなくなったときには、皮膚から毒素を出す役割を果たしています。

ドクター・フォルの発見により、ツボを測定することにより、体のそれぞれの特定の臓器の状態をよく測定できるようになりました。

ドクター・フォルはこれを証明するために三年間研究を重ね、自分の発見をほかの先生方にも教えようと試みました。ドイツの北部で、先生方のどこが悪いかを測定していた時に、膀胱経が男性の前立腺、女性の子宮に関連しているということを彼は発見しました。ですから、膀胱経は、泌尿器系とともに生殖系も測定することになります。ドクター・フォルがドイツの北部で行つたセミナーで、測定した先生の膀胱経に異常が出たので、「あなたは前立腺に異常がありますか」と尋ねたところ、その先生は「はい、そのとおりです」と答えたそうです。

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7. インディケータードロップ

ここで、今私たちが使つている機械の数値について説明します。 われわれの機械には、0から100まで目盛りがふってありますが、測定値が50であれば完全な状態であることを示します。しかし、50になる人は非常にまれで、治療に来る人は大体どこかおかしいところがあるわけですから、50になることはありません。もし、気功であるとか瞑想などを修得していれば、この測定値を50にすることは可能です。

最も一般的な測定値は65から80で、「刺激がある」という状態です。50〜65の場合は、刺激が非常に低い状態ですが、これか80〜90になると「何々炎」という名前で呼ばれるような病気を持つた状態です。

90以上になると、これは完全な炎症の状態で、一部の臓器が炎症を起こしているのではなくて、全体の臓器が炎症を起こしているという状態です。

一方、50にとどかない40〜50の場合は変性の始まりの状態で、「何々症」という名前で呼ばれる病気を持つた状態です。 30〜40の場合は変性がだんだん進んできたことを示します。20〜30は非常に進んだ状態をあらわします。10になってくると、もう死の直前という状態です。

数値が50より上の場合は気が「実」している状態で、50より下の場合は「虚」している状態をあらわします。

問題がある場合は、初期の段階では、一度上に上がってから下に下がってきます。これを「インディケータードロップ」といいますが、これがEAVによる判断で一番重要なものです。アキュプロの画面ではグラフの白い部分で表わされます。

その場合、どこまで上のほうに上がったかということはあまり重要なことではなく、どれだけ下のほうに下がってきたかが重要な意味を持つています。80ぐらいまで行つて、それから50の手前でとまるということであれば、まだいい状態です。そんなに悪くはない状態です。

もし、一度上に上がって、それから数値が50より小さい数字まで下がると、たいへん問題のある状態で、とくに65の前でとまってどんどん50以下に下がってくると、これは非常に問題かあります。ということは、体が数値を50より上に上げる力がなく、その後にドンと下がってしまうとうい状態なので、もっともダメージが大きい状態をあらわしています。ただ単に測定値か高いということであれば、何か炎症があるということであって、ダメージがあることは意味しません。

測定値か高いということであれば、それは「気が滞つている」ということですから、気の流れを妨害しているブロックを取り除いてやり、気を動かしてやればいいわけですから、それほど問題ではありません。

測定値が50の上まで上がり、50の手前でインディケータードロップかとまるようであれば、気をブロックしているものを取り除いて気を動かし、次に悪くなっているものを修復してやらなければならないという状態をあらわしています。もし50の少し上から50以下へインディケータードロップが出た場合は、そこを修復してあげればいいだけではなく、新たに気を与えてやらなければいけません。

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8. 治療中の偶然の発見

ここで先ほと、ドクター・フォルがドイツである先生の膀胱経を測つて、前立腺が悪いと言った話に戻ります。ドクター・フォルはその先生の問題のあるところを測定したあと休憩をとりました。そのとき前立腺が悪いと言われたその先生は、ある薬がいいのではないかとほかの先生に薦められ、休憩中に薬局に行き、その薦められた薬を買って上衣のポケットに入れて帰ってきました。休憩が終つて、ドクター・フォルは、その先生を電気的な刺激により治療しようとしました。ところが、治療の前に膀胱経を再度測ると、完全な数値である50を示したのです。ドクター・フォルは治療したわけではないのに、問題のあるところがなくなってしまったのは一体どうしたことなのかと非常に戸惑いました。

その後、測定されている先生が上着をとってワイシャツだけになり、もう一回測定をすると、また測定値か非常に悪い値になったのです。その先生は、多分ポケットに入れているこの薬が原因ではないかということで、上着からその薬を取り出してから上着を着て測定したところ、やはり悪い数値が出ました。そして、今度は薬を手に握つて測定したところ、また問題がなくなり、たいへん良い数値が出たのです。すなわち、ただ単に薬のビンを握ることで気の流れがよくなったのです。ドクター・フォルが作った測定機器は非常に敏感たったために、そのような微妙な変化を測定することができたのです。これはほかの人でも同様で、心臓の悪い人が心臓の薬を持つていたり、頭痛のある人がその薬を持つていると数値がよくなるという再現性のあるものでした。

これにより、いろいろな可能性が開けてきました。たとえば患者さんが実際にその薬を飲む前に、その薬か患者さんにとって有効であるかどうかの判定をすることができます。患者さんにアレルギーがある場合は、テストして、アレルギーの出ないものを患者さんに与えることもできるようになりました。適切な服用量も同様に調べることができます。例えば、糖尿病の患者さんがとれだけインシュリンをとったらいいかも、このドクター・フォルの方法を使つて測定することができるのです。私の治療した患者さんに躁鬱病の方がいました。その患者さんは非常に良いある薬を使っていたのですが、それをどれだけ飲んだらよいかということを、病院では試行錯誤を繰り返し、最適量を見つけるのに三週間かかりました。彼女が私のところに来たときは、たったの一分間で最適量をみつけることができました。

他の例として、泌尿器系のトラブルがある患者さんを調べたところ、腎臓の両方にそれぞれ違つたバクテリアがいることを発見しました。抗生物質を調べたところ、一つの抗生物質だけでは効果がなく、2種類の抗生物質が必要だということがわかりました。その患者さんの小水を試験所へ持つてき調べてもらったところ、最適な抗生物質を選択するのに非常に時間がかかりましたが、彼の方法によれば数分で判明してしまうのです。これは通常の医薬品でも使えますし、生薬とかハーブなどをどれだけ飲めばよいかを調べるのにも役立ちます。

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9. サミュエル・ハーネマン

ホメオパシーは19世紀初頭にサミュエル・ハーネマンによって開発されました。ハーネマンは、伝統的な西洋医学の学校を首席で卒業し、卒業後、治療を始めたところ、学校で習ったやり方では患者がよくならないことがわかりました。当時、1700年代の後半ヨーロッパで行われていた主な治療法は、水銀を塗るか、体から血をぬく瀉血でした。もう一つのやり方としては、何もわからず、ただ「これか効くのではないか」と思われるものを、いろいろとたくさん与えるというものでしたが、彼はこのような効果のない方法で治療するのは好ましくないと思うようになりました。

彼は8ヵ国語を話すことかできましたので、たくさんいた子供の養育費を捻出するため本の翻訳も手がけていました。そして、医学関係の翻訳をしているうちに、世界中にはいろいろな治療法かあることを知ったのです。

ハーネマンはスコットランドの翻訳の先生と一緒に仕事をしていたのですが、その先生が、ペルーでとれるキナの樹皮のキニーネかマラリアに非常に効果があるということをハーネマンに教えました。その先生は、多分そのキニーネの苦い味に効果があるのではないかと判断しました。トニックウォーターは、このキニーネからできています。これは熱帯地でマラリアの予防にも使われていて、南米のインディアンによって発見されたものです。

ハーネマンは翻訳しながら、その考えは正しくないと考えました。他にもっと苦いものがあるにもかかわらず、マラリアには効果がないからです。しかし、当時はどうしてキニーネかマラリアに効くのか、わかる人はいませんでした。

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10. 自分がモルモットになる

彼がキニーネを使つて始めた研究が、ホメオパンー研究の始まりでした。彼は薬局に行ってキニーネを買い、自分で飲んでみたのです。彼は、キニーネを飲んだ後、熱が出て、寒けがして、また熱か出るというマラリアと同じような症状が出ることを発見しました。マラリアと同じような症状を起こすものが何故マラリアに効くのかと、彼は非常に戸惑いました。

そこで、彼は、昔の文献に同じようなことが書かれていないか調べました。紀元前二百年ぐらいにさかのぼると、ヒポクラテスが同じようなことを言つているのを発見し、彼はそれに「ホメオパシー」という名前をつけました。ギリシア語で「パティー」は「病気」を意味します。「ホメオ」というのは、「類似した」という意味です。

そして、次に彼は自分のホメオパシーを、もう一つの「アロパシー」という、通常使われる薬と比較してみました。「アロ」というのは 「反対の」という意味です。彼は、その薬がどのような症状を起こすかということを本に書き集めました。薬をとり過ぎた時の副作用です。そして患者の症状を見て、それと同じような症状を起こす薬を患者に与えると、その患者さんか非常によくなることがわかりました。

ただ、薬を与え過ぎますと、よくなる前に症状を悪化させてしまうということもわかりました。症状があるということは、別に人が間違いをしているわけではなくて、どのようにしたら病気がよくなるかということを体がわかっているから、そのような症状を出すのです。

例えば、熱がある患者さん。熱があるということは、感染したものを出してしまうためには熱を出すのか一番いい方法だから 熱が出るのです。 バクテリアとか、そういったものは熱に耐えられないから、熱を出すことがいいのです。熱が出れば、血のめぐりが非常によくなります。このようにして体温を上げることによって、感染源を取り除いてしまおうとするわけです。

ホメオパシーとは反対のアロパシーでは、例えば熱が出た時にはアスピリンを飲みます。アスピリンを飲むことによって熱は下がります。一時的に熱は下がるけれども、体はまた熱を上げます。というのは、体の方は感染したバクテリアなどに対して熱で戦いに勝とうとするため、また熱を上げるからです。彼に体力がある限りは、熱を上げようとします。バクテリアが完全にやられるまでは熱を出し続け、完全にバクテリアかやっつけられれば、熱は下がります。

ホメオパシーの場合は、健康な人に与えれば熱が上がってしまうようなものを与えるのです。例えば、ベラドンナというものを与えると体温が上がります。眼科医が使うもので、アトロピンというものがありますが、このアトロピンというのはベラドンナの主成分です。ベラドンナというのは目を非常に大きくします。ベラドンナというのはイタリア語で、「美しい女性」という意味です。イタリアでは、目が非常に大きければ美人だと言われていました。それで目が大きくするなるような、この植物をベラドンナと呼ぶようになりました。

これは熱を非常に上げて、頭痛を起こし、口の中を乾かすという効果があります。もし、非常に濃縮された状態でベラドンナを与えますと、よくなる場合にもかなり熱が上がってしまいます。そこでハーネマンは、もっと薄い状態で与えることかできないかと考えました。

そして、彼は薬を濃い状態で与えるよりも、非常に希釈された状態で与えた方が効果が高いということを発見しました。これが薬を希釈する方法の始まりです。

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11. 科学者が戸惑う希釈

初め、物質を十倍に薄めるということをやりました。最初の物質の10%を取つて、次のボトルに移し、十倍に薄める。十倍に薄めるのを1Xと呼びます。十倍に薄めたものをさらに十倍、つまり百倍に薄めたものを2Xと呼びます。それをまたさらに十倍、千倍に薄める場合は、103ですから、3Xと呼びます。0.1%です。 原液を1024 倍、または 24Xまで薄めていきますと、もともとそこにあった分子が全く水の中からなくなってしまいます。

われわれはしばしば 24Xよりももっとずっと高い、1,000Xのような高希釈の薬を使うこともあります。これは科学者にとって非常に理解しがたいことです。どうして分子が全くないのにいい影響があるのだろうか。科学的に言うと、これはただの水じゃないかと非常に理解しがたいのです。そこに一体何があるのか。そういった疑問か生じます。

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12. 身近なビデオ録画を例に

ホメオパシーで重要なことは、毎回十倍に薄めるごとに、最低十回はボトルを強く振らなくてはならないことです。これをわかりやすく説明しますと、ある人が私をビデオに撮っているとしましょう。彼は自分のビデオテープに、私の画像と声を録音しています。二日後に私は地元のダラスに帰っていきます。私が帰った後にビデオをビデオレコーダーに入れて見れば、彼は私の姿と声を見たり聞いたりすることができます。私はダラスにいるので、本当は声も聞くことはできない。私はここにいないのに、どうして彼は私のことを見ることができるのでしょう。なぜなら、録音、録画をしているからです。

ビデオテープというのは単なるプラスティックのテープで、亜鉛や酸化鉄、そういったものがテープの上にたくさん乗っかっているものです。例えば、二つテープがあったとして、一つは彼が私のことを録画したテープ、もう一つは何も録画していないテープだとします。その二つのビデオテープの違いは一体何なのでしょう。その二つのテープを化学者のところに持っていって、その二つを比較したとすると、化学者は、この二つのテープの問に何か違いがあるということを言えるでしょうか。テープを瓶の中で溶かしたりして成分を調べたりします。どのようなガスが出てくるかといったことを調べるかもしれません。そういった、いろいろ化学的な検査をしたとしても、彼は多分両方とも全く同じものであるという結論に達するでしょう。

ビデオ屋さんへ行つて借りてきたビデオが、撮影するのに五十億円かかったような映画だったとしましょう。ビデオ屋さんでは、それを買うのに5千円ぐらい請求するかもしれませんが、一方、何も録画されていないテープだったら、これは5百円で買うことができます。5千円を出して同じテープを買うのは無駄なことでしょうか。

化学者だったら、それは全く同じものだと言うでしょう。しかし、その二つのテープには明らかに違うものがあるのですが、それをどうやって説明したらよいでしょうか。

録画したビデオをプレーヤーに入れて再生すれば、画面に、録画した内容を見ることができます。この二つのテープの違いというものは、化学者が言うような化学的な違いではなく、そこに乗っている酸化鉄の向きとか、電気的なものとか、そういったものに関わっているわけです。

最初は全くランダムに、何の秩序もない並び方をしているテープ上の化学的な粒子が録画をすることによって、ある秩序をもったパターンを持って並ぶことになります。多分、学校で実験したことがあると思いますが、卓上に鉄の粉を置くと、磁場に沿つて鉄の粉がパターンを描きます。ハーネマンは、植物とか、ミネラルを希釈して、それを振つて秩序をつけていくということをやったのです。

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13. 物質の情報とホメオパシー

水を振ることによって、どのようなことが起きるかを説明します。水というのは H2Oで、酸素分子が一つに水素分子が二つでできています。液体の状態では、水素結合といった形をとり、分子のパターンというものができあがってきます。水の中で上下、左右、そういったところで水分子がいろいろなパターンをとり、水はクラスターというグループになります。

水を振ることによって、最初に入れた植物とかミネラルの分子が持つている磁場に、残りの水分子が影響されるようになります。ただ単に蒸留水を振ると、それは地球の磁場の影響を受けた水になります。薄めた物質が入つている水を振りますと、その物質の磁場によってガイドされた分子を持った水になります。

ですから、例えばビデオテープの上の粒子に記録をするかわりに、水に記憶を移すということができるわけです。水の中に記憶を移した後は、もとのオリジナルの物質は要らなくなります。例えば、カメラで撮ったビデオテープの私の画像をコピーしようと思ったら、実際に再度私を撮る必要はありません。私はダラスにいて、ここにいないわけですから、ただビデオテープをビデオデッキに入れてダビングすれば同じものが作れるわけです。

それと同じように、一度パターンが水の中に記憶されれば、それをどんどんコピーしていくことができます。それがどのように利用されるかを、これからお話します。

ホメオパシーというのは、情報というものを体の中に入れるという考え方です。そのために、いろいろな物質から標本をつくりました。それは、ウィルスであったり、バクテリアであったり、寄生虫であったりカビであったり、または病気をもった臓器、例えばガンに冒された臓器でした。

さきほどの話で、ドイツの先生が薬をポケットに持つていたことで、EAVの測定値か50のレベルになったのと同じように、この標本を使うことによって、検査される人から、ウィルスとか寄生虫であるとか、ガンであるとか、そういうものを「共鳴」で発見することができます。共鳴した標本が病気の原因ですが、それをどのくらいに薄めて患者に与えたら治療効果を発する薬になるのかということを、測定をつづけることによって見つけることができます。

このようにEAVにより、病気とか障害の原因になっているもを突き止めることもできますし、病気の原因となる毒素は何であるか、それを体から出すにはどうしたらいいかという情報を作り出すこともできます。

例えば、金属、化学物質、農薬といったものや、副作用を起こす抗生物質のようなものから薬を作ることができます。それから、健康な動物の臓器からとった情報を使い、健康な臓器というものはどういう状態であるかということの情報を与えることによって、体が健康な状態に戻つていきます。植物とかミネラルから作られたホメオパシーの薬もあります。

ヘビなどの毒からつくられたホメオパンーの薬もあります。体のバランスを保つためのホルモンを与えるということもあります。これらはいろいろな国のホメオパシーの製薬会社でつくられています。また、情報を水に転写することによっても、ホメオパシーと同じような効果を持った水を作ることができます。これは、アキュプロII のインプリンターを使って行いますが、使う水としては、情報維持能力の非常に高いメモリーウォーターという水を私は使っています。

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14. 情報時代への転換期

今、世界は新しい時代に入ろうとしております。最初は農業の時代でした。鍼灸治療というものが農業の時代に発達しました。その時、人間は、他の生き物ー植物であるとか動物であるとか、そういうものの一部でした。他のすべてのものと関係を保ちながら、生き物のダイナミズムの中でお互いにいい影響を与えあって生きていくという時代でした。

その次に、工業化社会というものを迎えました。機械の時代です。その時代に、我々は体を単に機械のようなものだと理解するようになってしまったのです。例えば自動車に故障があった場合は、故障のあるパーツをとり替え、オイルが濃くなりすぎると薄めるということをしました。自動車には脳味噌がありませんから、全部こちらでいろいろなことをやってあげなければなりません。西洋医学の薬というものは、今言つた自動車を直すのと同じような考え方で生まれたわけです。死んだ体を細切れにして、それぞれの部分に、いろいろな名前を付けるということをやりました。今日、顕微鏡で非常に細かいところまで見ることができますが、考え方としてはこの自動車の例と同じようなものです。

それでいろいろなことがわかったわけですが、それでは死んだ体がどのようになっているかということだけしかわからないわけです。生きているということがどういうことであるかは分かりません。今日、産業の時代も終わりに近づき、これからは情報の時代に入ろうとしています。コンピュータとか携帯電話とか、コミュニケーションの時代です。ですから、これからは医学においても体にどういう情報を与えるかという時代になります。コンピュータにプログラムしていくという考え方です。これが医学の今後進もうとしている方向です。それは今までのものが間違つていたということではなく、これからもっと多くのことがわかってくるということなのです。

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15. EAVをコンピュータ化

1982年に私がEAVを始めたときには、ドイツの機械を使つて計測を始めました。それを何年か使っている間に(その機械にはコンピュータかついてなかったので)、コンピュータを使つたらもっと効率よくこの機械を使えるのではないかと考えました。

それ以前に、私はコンピュータについて十年間勉強していました。当時は、まだパソコンが一般的ではなく、メインフレームコンピュータという非常に大きなコンピュータを使っていた時代でした。当時、私はコンピュータを勉強しながら、コンピュータの技術をどう生かせるだろうかと考えていました。1983年ごろになって今日使つているような小さいパソコンが広まってきました。そこで私の知識を生かして、EAVとコンピュータとをつなぎ、計測結果を記録したりすることができるようになったのです。今ある機械は、コンピュータの進歩とメディスンテスト等の技術の発展とのコンビネーションによるものです。

コンピュータとつなげる以前は、何千もの薬などをアンプルの中に入れてテストプレートを使って診察していました。ところが今では、何千ものアンプルのかわりに、それらの情報をコンピュータの中に信号としてインプットして、それでテストすることが可能になりました。また、コンピュータによって、自分が計測した値をグラフとしてみることができるので、非常に簡単に各経絡の測定値を見ることができるようになりました。

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